ハザクラ珈琲館

珈琲や暮らしに関することを紹介します。

梅雨には梅雨の珈琲を。

紫陽花も綺麗に咲いて、すっかり梅雨だ。

街には色とりどりの傘が行き交い、濡れたアスファルトと雨の匂い。

ずんとした空に湿った空気、これから来る暑い夏の気配。

梅雨、好きだな。

 

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今回は、いつもと少し趣向を変えて、梅雨の珈琲の愉しみかたをご提案。

 

 

梅雨の味わい珈琲

珈琲は、環境やこころによって味わいが変化する不思議な飲み物。

梅雨のこころにもやはり、梅雨の味わいがあるのだ。雨が降ると不便が多い。出かけるにも心構えが要る、洗濯物はなかなか乾かない、自転車は危ないし、遠足やイベントは延期や中止、靴が濡れるのも困ったものである。

 

然し、雨降りも悪いことばかりではない。

街や人が優しくなるのだ。街中が雨降りだから、イライラするのも退屈なのも、不便なことも皆同じ。なんだか、争う気分にもなれないから喧嘩も競争も一時休戦。

アイスコーヒーは真夏までお預けだけど、珈琲だって雨降りなのだろう。ホットコーヒーの温みはいつもより心に寄り添ってくれる。

しとしと、ザーザー、降り続ける雨音と重く緊張した空気や切なさが、赤みを帯びた濃褐色の珈琲に映って揺れる。そんなちょっぴり寂しい梅雨の珈琲も私は好きである。

 

 

餡子と珈琲

和洋の文化がピタリとあうものが稀にある。餡子と珈琲もその一つだ。

餡子の甘みと珈琲の苦味が、絶妙に調和をとり、餡子で口のなかに乾きをもたらすから珈琲がより美味しくなるのだ。カップの脇にちょこんと餡子菓子を置いてみると、昔からお馴染みの組み合わせだったかのような安定感があるからおもしろい。

梅雨の珈琲のおともに是非、餡子をお試しあれ。私は草餅を一緒にいただくのが密かなブームだ。

 

菓子における和洋折衷の始まりといえばシベリアであろう。洋菓子であるカステラに、和菓子である餡子、若しくは羊羹を挟んだ菓子である。これを見ても、餡子が日本人にとって西洋食文化を取り入れる窓口のような役割を担っていたことが窺える。

 

珈琲は江戸時代に日本へ伝来したものの、大衆的に飲まれ始めたのは明治後期から大正時代。江戸時代に上陸していたにも関わらず、日本ではろくに普及しなかった。然し、これは日本に限ったことではなく、オスマン帝国やヨーロッパ諸国でさえ、素直に受け入れられたわけではない。

それでも宗教的な問題や政治的問題を越えて、これ程まで世界中で飲まれているのは珈琲の柔軟性が大きい。因みに珈琲は、水とお茶に次いで世界第三位の飲み物である。

 

常々言っていることだが、珈琲は飲むひとの心を味わいに反映させる飲み物なのだ。だからこそ梅雨には梅雨の珈琲がある。珈琲を楽しもうという人にはコーヒー史を学ぶことを勧めているが、これはコーヒーの品種や抽出法、焙煎法などにある「歴史的ストーリー」を知っていることがコーヒーの味わいを確かに変えるためである。

珈琲は、そのものが持つ味や香味も勿論なのだが、それ以上に“こころ”を嗜む飲み物であると私は思う。自分の気分や気持ち、想い出、町の雰囲気、淹れ手の想い、歴史的ストーリー、ロマン、様々な“こころ”が珈琲の味わいを成すのだと思うのだ。いや、実際そうなのである。

これに加えて種類や飲みかたの豊富さが、世界中の万人に柔軟に対応しているのである。

 

餡子と珈琲の相性が良いのも、珈琲の柔軟性があってこそだ。最近では回転寿司で珈琲が流れているが、それほど驚くことでもないだろう。どんな食文化にでも合わせてみせる不思議な飲み物が珈琲なのである。

 

 

雨の散歩は自販機コーヒー

梅雨や夏の雨降りなんかは、夜の散歩が気持ち良い!

傘をさして、雨の夜をトボトボ歩いてみると暗闇の奥にポツンと光る自動販売機に出会う。誰かに買ってもらうのをずっと独りで待っているのだ。そこへ寄って、缶コーヒーを一本買ってやって雨音の中で飲むのは、格別に美味しい。

コンビニで焼き鳥を一本買って、缶コーヒーと一緒に食べながら歩くのもおすすめだ。

 

自販機の缶コーヒーは、コンビニやスーパーには置いていない自販機限定コーヒーが多くある。コーヒーを学び嗜むひとほど、自販機の缶コーヒーを軽視する傾向があるけれど、いろんなスタイルがあっていいのだ。あまり偏見を持たずに、是非自販機コーヒーも飲んで欲しい。それに、缶コーヒーの実力は年々増しているカップで飲むようなクオリティを持つ缶コーヒーも少なくない。

 

 

 

 

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